2011年は地盤の液状化による甚大な被害がもたらされましたが、これは、液状化の可能性があることが一部認識されていたにも関わらず、液状化対策が不足していたことが要因の一つとして考えられます。日本の夫婦においても、今年は離婚件数の増加などが話題となりましたが、夫婦関係も家と同様、見える部分だけではなく根幹となる部分が重要ではないかと考え、さまざまなものを見直す機会になればと、この度の調査を実施することとしました。
1) 調査名 :「“夫婦の地盤”調査」
2) 調査方法 :弊社運営サイト「ハッピーリッチ・アカデミー」「二世帯住宅大作戦」「住宅ローン大作戦」「土地活用大作戦」上でのアンケートにて選択・記述式にて回答を得た。
3) 調査対象 :既婚男女のインターネットユーザー
4) 調査期間 : 2011年10月6日 から 10月17日
5) 有効回答数 :1,575名(男性:45.5% 女性:54.5%)
「あなた方ご夫婦の“夫婦の地盤”を支えているものは何ですか?」との質問に対する回答では、「信頼感」(52.3%)が一番多く、次いで「愛情」(43.2%)、「忍耐力」(42.6%)という結果となりました。
加えて、「あなた方ご夫婦の“夫婦の地盤”をより強固なものにするためには何が必要だと思いますか?」
と聞いたところ、TOP3は「信頼感」(44.1%)「理解」(35.7%)「愛情」(32.4%)という結果でした。
1つ目と2つ目の質問に対する結果を比較すると、「理解」と「お金」だけが割合を伸ばしていることから、”より”強固にするためには「理解」と「お金」がポイントになるようです。
“夫婦の地盤”が揺らいだことがあるか聞いたところ、「ある」との回答が約6割という結果となりました。半数以上の夫婦が何らかの危機を経験しているようです。
(2) で“夫婦の地盤”の揺らぎを経験した方を対象に揺らいだ要因が何か質問したところ、「金銭問題」(36.6%)が一番多く、次いで「愛情の欠落」(25.8%)、「親類に関する問題」(20.8%)という結果でした。“夫婦の地盤”に危険をもたらすのは「愛」より「金」ということのようです。
“夫婦の地盤”が揺らいだ時の改良方法は、「話し合う」が6割強で圧倒的多数でしたが、一方で「改良は諦めた」が2割強、「地盤の揺らぎは見て見ぬふり」も1割強と、3割以上の方が“夫婦の地盤改良”を放棄しているようです。
ちなみにその他の回答の中には「気持ちを理解するよう努力した」、「子供を預けて二人でデートする」といった距離を縮める方法から、「過度な期待をもたないで適当な距離を置く」、「別居」など時間・距離をおく方法が見受けられました。
“夫婦の地盤”の揺らぎを経験した方に、実際揺るがしたのは「夫」・「妻」のどちらだったかを聞き、「夫」と回答した男性は63.3%、女性は83.8%という結果となりました。
一方、全員を対象に、一般的に、“夫婦の地盤”を揺るがすのは「夫」・「妻」のどちらが多いと思うか聞いたところ、男性で「夫」と回答したのは79.1%、女性は82.3%でした。
この2つの質問において、男性はどちらの質問においても「夫」を選択する割合が圧倒的に多かったことから、夫は「“夫婦の地盤”を揺るがすのは『夫』」という自覚があるようです。
現在の“夫婦の地盤”の状況を聞いたところ、「改良地盤(夫婦の地盤に弱い部分が見受けられたが、現在は補強済み)」(39.9%)というように、既に地盤を補強済の夫婦が約4割にのぼりました。
しかし、「軟弱地盤(問題が起こったら、すぐに被害が起きそうな状態)」が14.0%、「不同沈下(地盤を揺るがす問題がいくつか存在している状態)」は9.2%、「液状化(大きな問題が起こり、夫婦の地盤が傾いている状態)」も4.6%と、まだ“夫婦の地盤”が危険な状態にある夫婦が約3割にのぼることが判明しました。
今回は総勢1575名の方々にご協力頂きました。
ご協力頂いた方々、ありがとうございました。